かつて新聞は
「速報性でテレビには勝てない」と言われた。
インターネットの普及とともに新聞各社は再び
速報性でテレビに対抗しようとした。
私はこの動きは間違っていると思っている。
新聞は主張、解説などで、速報性の求められるテレビとは違った
掘り下げた報道をするべきだと思っていた。
しかし新聞はいま、
主張や解説でも存在感が薄くなっている。
インターネットを媒体とするフリージャーナリストや識者が
新聞の社説より深い論陣を張るようになったからだ。
例えば「BLOGOS(ブロゴス)」というサイトがある。
このサイトは面白い。
日々のニュースについて
様々な識者の主張を集めている。
新聞社の「社説」より説得力のある文章も多い。
新聞の社説は毎日書き続けないといけないが
識者のブログには時間的なノルマがない。
専門家が時間をかけて考え、発信している。
読者は、色々な主張を読んで
自分の考えの一助とすればいい。
自分に合ったものを選べばいい。
「BLOGOS(ブロゴス)」の読者は
まだ200万人だというが、報道は
「読者が取捨選択する時代」に
入りはじめているのかもしれない。
さて、新聞やテレビはどうなるのか。
この続きを書くには、
私自身も、もう少し考える時間が必要だ。