3月11日の震災で
Twitterが大活躍したことは前にも書いた。
震災直後、Twitterは
家族や友人の安否確認や、助けを求める人、
それに必要な物資を求める切実な声であふれた。
このとき
テレビ、新聞も安否情報などに多くの時間を割いた。
読者、視聴者が求めている情報は何かということに
各メディアも集中していた。
日々のニュースは、
無数の出来事の中から報道各社が
「何がニュースなのか」を考えて、
トップニュースや紙面を決める。
本来読者、視聴者の利益を最優先に
ニュースを考えるべきだが、
どうしても他社の動向を気にする横並びの体質が
テレビにも新聞にもある。
自社の組織益を気にするあまり、
読者や視聴者のためという考えがおろそかになっている。
しかし震災直後は、
各メディアが被災者のための報道をしていた。
3月11日の大震災は、
メディア各社が「ニュースは読者、視聴者のために」という
原点に帰る機会になったのではないかと思っている。
震災から7カ月以上が経って、
震災直後の経験を
メディア各社がいかしているかというと、
また元に戻ったように感じてしまうのが少し残念だ。