行動なくして
実現なし
008.自由な報道

メディア~震災で感じたこと~

3月11日の震災で

Twitterが大活躍したことは前にも書いた。

震災直後、Twitterは

家族や友人の安否確認や、助けを求める人、

それに必要な物資を求める切実な声であふれた。

このとき

テレビ、新聞も安否情報などに多くの時間を割いた。

読者、視聴者が求めている情報は何かということに

各メディアも集中していた。

 

日々のニュースは、

無数の出来事の中から報道各社が

「何がニュースなのか」を考えて、

トップニュースや紙面を決める。

本来読者、視聴者の利益を最優先に

ニュースを考えるべきだが、

どうしても他社の動向を気にする横並びの体質が

テレビにも新聞にもある。

自社の組織益を気にするあまり、

読者や視聴者のためという考えがおろそかになっている。

しかし震災直後は、

各メディアが被災者のための報道をしていた。

3月11日の大震災は、

メディア各社が「ニュースは読者、視聴者のために」という

原点に帰る機会になったのではないかと思っている。

 

震災から7カ月以上が経って、

震災直後の経験を

メディア各社がいかしているかというと、

また元に戻ったように感じてしまうのが少し残念だ。