岩手県大槌町にいって緊急の課題だと感じたことが1つある。
それは車の確保だ。
岩手県、宮城県、福島県の沿岸部はもともと車社会だ。
津波で多くの人がマイカーを失った。
車がないと職場にも行けない。
子どもの送り迎えもできない。買い物もできない。
地震直後は道路も使い物にならなかったに違いないが、
多くの人の力で道路はほとんど復旧している。
また、在来線の被害も深刻だ。
在来線は学生にとって貴重な交通手段だ。
被災地では高校生や中学生が
毎朝、臨時バスをまっている姿をよく見かけた。
臨時のバス停の回りには、
見ているだけで途方にくれてしまう量の瓦礫が散乱している。
仮設住宅の入居にむけた作業が進んでいるが、
仮設住宅には家電がいくつか備わっている。
そこになんとか車も支給できないものか。希望者だけでもいい。
日赤や中央共同募金会に集まった義援金で大量に車を購入すれば、
自動車メーカーだって安く売ることが可能ではないか。
仮設設住宅と瓦礫の撤去は緊急の課題として報道されているが
そこにもう1つ、被災者の車の確保も加えるべきだ。