行動なくして
実現なし
001.想い

死刑制度は、やむを得ない

光市の母子殺害事件で最高裁判決が確定してから、

改めて考えてきた。

それでも

死刑制度は、やむを得ない。

 

国家や社会の統制を強めるための厳罰化は断固反対する。

しかし、自由な社会には責任・節度がなければ

本当の自由とは言えない。

 

数年前、日本は刑法犯犯罪認知件数が過去最多となった。

厳罰化を求める世論の後押しもあって

平成15年が「治安再生元年」と呼ばれて

警察の取り締まりが強化された。

取り締まり強化に一抹の不安を感じてきたが

犯罪件数は減少した。

 

治安が悪ければ、厳罰化を求める声があがる。

治安が良くなれば、たがが緩むことが懸念される。

死刑制度は、ないことが理想だ。

まずは死刑を執行するような犯罪がおこらない社会を作るべきだ。

きのうも書いたが、

光市の事件で妻子を失った本村洋さんの

「犯罪が起こった時点でみんな敗者なんです」という言葉を

私たちは肝に銘じないといけない。

本村さんが悩んだ13年間は

「厳罰化が強まった」という報道各社の論調では片付けられない

大きな問いかけを私たちにしている。

敗者が出ない社会を作ろう。