「信州型事業仕分け」が終了したと
今朝の信濃毎日新聞が報じていた。
今後も継続するかどうか
阿部知事は方針を明確にしなかったと書かれている。
また傍聴人は1月の先行実施とくらべて半減したという。
私は1月に傍聴した。
大変申しわけないが面白くなかった。
まず対象事業がよくない。
県財政の主要部を占める人件費などの義務的経費を
事業仕分けにはかるわけにはいかないことは理解できる。
それをしてしまうと、
これまでの県政や県議会を全否定する
結論が出かねない。
重要項目を議題にできない以上実りは少ない。
そしてなによりも事業仕分けは
行政の事業を住民感覚で見直す、
つまり反省的な性格の取り組みである。
事業仕分けで住民の生活が良くなるわけではない。
地域に夢や希望を与える性格のものではない。
この1,2年で
「事業仕分け=善」という風潮が出来上がってしまった。
その大きな原因は民主党の政権交代だったと思う。
自民党政権がやってきた事業を徹底的に見直す姿勢に
私たちは大いに共感し注目した。
しかし、
2度目の事業仕分けは国民の関心を失い、成果もなかった。
それは、
事業仕分けは本来、
行政と政治家が粛々とやるべきことであって
事業仕分けを政治の手柄や実績にされてはたまらないことに
私たちが気づいたからである。
民間の感覚を取り入れて
行政と政治が反省することは必要だ。
しかし、毎年やることではないと思う。
さて、信州型事業仕分け後の長野県はどうなるのか。
県民や地域に夢や希望を抱かせる事業を始めて欲しい。
阿部知事が就任して1年。
選挙での最大の公約「事業仕分け」は終わった。
次に何をはじめるか。
よりよい県政を阿部知事に託した
県民1人1人が注目している。