行動なくして
実現なし
004.政治

前に進もうという気はあるのか

こんばんは。国会が閉会する前から、

「民主党が来年の通常国会にむけて社民党との連携を深める、

深めたい意向だ」という報道がなされている。

きょうの総理記者会見でも社民党の話が出ていた。

来年の通常国会で衆院3分の2を確保し、

予算関連法案などを通過させたいということはすぐにわかる。

しかし社民党との再連携は理解できない。

民主党と社民党は沖縄普天間基地の問題で

埋めようのない溝があって連立を解消した。

普天間基地は、その後全く進展しないまま残っている。

問題が何も解決していないのに、

違う考えを持つ集団が再び手を組んでいったい何がしたいのか。

去年から今年にかけての迷走を再び繰り返すのか。

そして民主党と社民党には合意できない新たな問題が生じている。

それは、原則としてすべての武器や関連技術の輸出を禁止している

武器輸出三原則だ。

民主党は、防衛計画大綱の改定にあわせて武器輸出三原則を緩和したいが

連携相手の社民党に配慮した形を模索せざるをえないと報じられている。

武器輸出三原則の緩和については慎重な議論が必要だと私は感じている。

問題は、考えの違う者が権力維持のために手を組むことだ。

社民党も存在感を得るために再び同じ過ちを繰り返すのか?

参院選の時もそしてその後も、私は「民主党は考えの異なる人が

集まりすぎていてなにも進まない」と批判してきた。

9月の民主党代表選挙で

「総理をコロコロ変えるべきではない」という世論があっても

私が激戦を望んだのは、民主党が主張を純化することを望んだからだ。

間もなく今年も終わるが、民主党は前に進もうという気はあるのか。