こんばんは。
民主党の原口一博・前総務相が、佐賀県内の首長や
地方議員による政治団体「佐賀維新の会」を
今月中にも立ち上げるというニュースが流れている。
地域主権改革を進めるため、
民主党を中心に超党派の参加を呼びかけるという。
大阪の橋下知事や名古屋市の河村市長らとの
連携を考えているという報道もある。
私は、地域の新しい政治の動きでは
大阪の橋下知事に大変期待していた。
発言力のある地方のリーダーが国を動かす期待感があった。
河村名古屋市長についても公約を実行しようという姿勢を
評価していた。しかし最近不安になってきた。
河村市長・大村愛知県知事の「ムラムラコンビ」が圧勝したことで
こうした地方の流れが「アンチ既存政党」の枠でくくられている。
地方の改革を進めるという旗はどこへいってしまうのか。
大阪も愛知も、県と県庁所在地都市の合併を実現して
2重行政を解消しようという。筋は通っている。
しかしどこの都道府県も、県庁所在地は相対的に恵まれた
環境にある。地方分権、地域の個性豊かな発展を
考えないといけないのは、県庁所在地以外の多くの市町村であり
県と県庁所在地が合併して機能が良くなりましたと言われても
そのほかの市町村になんのメリットがあるのかが見えてこない。
さらにおいてけぼりかという不安がある。
私は、地方分権の主役は都道府県や道州ではなく
市町村だと思っている。地域主体の行政を担うのは
市町村であり、都道府県や道州はその補佐をするという
行政改革が必要だと思っている。
国の将来像を示せないまま
古い自民党のようになっている民主党。
「反民主」だけが旗印になり、
これまたかつての民主党のようになっている自民党。
発言が過激だとか理解できないと、
2大政党から変人扱いされるみんなの党(苦笑)。
アンチ政党に期待が集まる流れは止まらないが
期待の高まりに振り回されて力のある地方首長が
当初の目的を見失うことのないように願いたい。
そういう気持ちで、引き続き大阪、愛知、そして
きょうの佐賀の動きを見ていきたい。