こんにちは。
観光庁が考えていた休暇の分散化議論が、「合意が足りない」と見直しになるようだ。きょうの朝日朝刊7面に小さな記事で載っている。これまでの案だと、国内を5つのブロックに分けて順次、春と秋に5連休をとるというものだった。しかし内閣府の世論調査で反対が56パーセントにのぼっているようだ。
私は休暇分散化をやってみてはどうかと思っている。国民が休暇の時期を揃え、休暇の雰囲気をみんなで味わうよさはわかっている。でも、休暇中の国民の流れが定番化しすぎていることもまた事実である。いや、細かい動きは毎年違うのだが、考え方、捉え方、つまり頭の使い方が定番化しているように思う。大型連休ごとに毎年繰り返されるユーターンラッシュの渋滞・混雑ニュース。混雑状況は毎年違うのだが、完全に定番化している。
休暇を分散化すると、予想される困ることは観光地などによっては営業に影響が出るかもしれないということだろう。ただ、毎年決まった時期にたくさんの客をさばいてその後は尻すぼみというのでは、サービスの工夫も知らず知らずのうちに硬直化してしまっているのではないか。そして客の側に立ってみても、人気の観光地へいくことを、「人が多すぎる」とはなからあきらめてしまう人も多いと思う。
休暇を分散化して、国民が休暇の使い方をどう使うか、楽しみについて悩む。そして観光業側も、これまでと違った戦略を練り直す。正月やお盆など、時期をずらせないものもあるので反対が多いのもうなずけるが、ゴールデンウィークで試してみたらいいと思う。観光業と客に様々なアイデアが生まれ、人の流れに動きが出るメリットに期待したい。国会は不安な話ばかりだったが、楽しい事へのトライも必要だ。しかめっ面だけしていてはなにも変わらない。