衆院選が終わったと思ったら、今年の夏、7月21日が投票日と報道されている参院選のことについてよくきかれる。元日の信濃毎日新聞3ページに、参院選について、私のコメントとスタンスが報道されたが、ちょっと違うところがあるのでハッキリさせておきたい。
記事では「第3極勢力の連携については、衆院選で維新と競合した経緯もあり、井出氏に積極姿勢は見られない」と書かれていたが、過去のことにいつまでもこだわるつもりはない。選挙戦中から何度も話してきたが、同姓の候補者が出てきたことは1つの試練として受け止めて、それを乗り越えたのだから、いまさらこだわる理由もない。
みんなの党の、長野県内での党勢拡大について聞かれた時も繰り返し述べてきたが、1からスタートする組織の場合、第2、第3の候補者は非常に重要だ。50人いる組織が51人目を擁立するのとは訳が違う。二人三脚でやっていく仲間だからこそ、人物本位で考えないといけない。新しい勢力に取って、風は大事だが、風だけで勝てる選挙は比例代表ぐらいしかない。風だけではなくて、既成政党の支持者も惹き込むような力や志、政治姿勢が求められる。
また、参院選は当選者が2人出る「2人区」で、これまで自民党と民主党が議席を分け合ってきた。その構図に割って入るのは簡単なことではなかった。今年の参院選はどうか。民主党はかろうじて第二党にいるが、民主党の存在意義を再び示すことが本当にでるのきかというぐらい、厳しいところに追い込まれている。自民党は、政権に返り咲きこそしたが、特定の政策、公約が支持されて多数を占めたわけではない。今後の政権運営が、民意とかけ離れることになれば、支持は急速に落ちていくだろう。私たちの役割とは何か。当面は、自民党の政権運営が、おかしな方向に進んだ時に、民意を代弁できる力をつけることだ。だからこの参院選は非常に大事だ。
何よりも党同士の政策の一致が大切になる。そこは、維新だけに限らず、自民党を含めた他の党とも今後の国会の中で何かしらの動きが出てくるだろう。それに加えて私は、粘り強く長い間、信州と日本のために活動しようという人と手を組みたい。単なる数合わせや、とりあえず立候補者を擁立すればいいといった、ゲーム感覚の選挙をするつもりはない。当面はこうしたスタンスで、仲間探しを続けたい。
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