行動なくして
実現なし
001.想い

公立が大事

ここ数年、公立の中高一貫校が各地で増えている。

長野県でも来春から屋代高校が中高一貫になり、

今年度中に初めての「適性検査」が行われる。

なぜ「適性検査」というのかはわからないが、

おそらく、「入試」よりせめて名前だけでも

競争性を薄めようとしているのだろう。

したがって受験のことを、適性検査を受ける「受検」というらしい。

時代は変わった。

 

全国どこでも、ほとんどの公立はいま、進学実績が評価基準になっている。

長野県だと長野高校、松本深志高校などが上位に位置づけられている。

さて、屋代高校は県内の高校勢力図に新風を巻き込むか。

私は進学実績も大切な指標の1つだと思うが

それがすべてではいけないと思っている。

公立学校の多様化、活性化は地域を守ることにつながる。

地域に人を呼ぶのには雇用が大事といわれているが教育も重要だ。

「長野県の公立はいいらしい」とか「ちょっと違うぞ」となれば

子育てを長野県でしようという人が

集まるのは目に見えている。

進学実績に長けた学校、音楽やスポーツに優れた学校、

国語に力を入れる学校など個々に魅力ある学校を

信州にたくさん作りたい。 

その担い手が公立であるべきと考えるのは

授業料が全国ほぼ同じで安いからだ。

さて、このアイデアは

知事にお願いしたら良いのか、教育委員会にお願いしたらよいのか分からない。

きっとどちらに持ち込んでも今は

「いいアイデアですね」で終わってしまいそうだ。

得意分野をもつ公立校を増やすには

教育をもっと自由にできるようにしないといけない。

まずは教育委員会のあり方を変えることになるだろう。

そうなると法律の改正が必要だから、やはり国会だ。