行動なくして
実現なし
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議員の質問

衆参の国会論戦は今、インターネットで見ることができます。

過去のものも検索できます。昔は、NHKの中継をみるか、

時間のない時は翌日の新聞で要旨をみることしかできませんでした。

映像でみると「こんな質問をするのか?」と感じるような

トンチンカンなものもありますが、生に近い形で見る方が面白いです。

そういう意味で、いつでも映像をみられることは素晴らしいと思っています。

 

国会は多数党が質問時間を多く確保します。

また、多数派は質問の順番も早いので

時事のテーマを最初に質問することができ

少数党より有利です。

与党と野党第1党が、与えられた多くの時間を

使いこなせているかどうかの評価は分かれますが、

少数党は少ない時間をフル活用せざるをえないので

「いい質問をするな」と思うことがたびたびあります。

 

さて、私は記者時代に宮城県で県議会の担当を2年間やっていました。

県議会の論戦もかなりマニアックだったりトンチンカンなものもあるのですが、

議場でずっと論戦をきいていると面白いことがたくさんあります。

たとえば、宮城県議会には原稿をみないで質問するベテランの議員がいて

そのしぐさや話し方から、田中角栄氏を意識していたと

他の議員さんからいつも言われていました。

本人もまんざらでもないようでした(笑)

 

私がすばらしいなと思ったのは

最大会派の当選6回を数える大ベテラン議員で、

毎議会、必ず質問に立つ人がいたことです。

質問の順番はいつも会期末の最後の方で、

けっしてベテラン風をふかせて目立とうということではありませんでした。

議会が近づくと普段の活動の中からテーマを決めたり、

原稿を用意したりいつも忙しそうでした。

その人にはライフワークともいえるテーマがいくつかあり、

時事の話題も当然質問しますが、

ライフワークの質問は決してはずすことはありませんでした。

おかげでその人のもとにはいろんな情報が集まってくるようでした。

一度その人に

「どうして毎回質問にたつのか?」ときいたことがあります。

その人は「最大会派だから質問できる人が多いのだが、

結局希望者が定員にならないので『やりたい』と言えば

いつもやらしてくれるんだ。本当はそれじゃいけないんだけどね」と

苦笑いしながら話していました。

 

その人とは逆に、私が取材している間に質問をしている姿を

ほとんど見ることがなかった議員もいます。

議員活動は質問がすべてというわけではないともいえますが、

その時は県議会事務局に、各議員のプロフィールに

「最近の議会質問」とか

「これまで議会で質問した回数」もいれてほしいと思いました。

 

統一地方選まであと半年、

長野県議会は20日の信濃毎日新聞朝刊によると

今のところ、立候補予定者の9割が現職だということですが、

議会活動は大切な投票基準だと思います。

長野県議会のホームページでは

平成18年からの県議会の映像が見られるようなので

これからちょいちょい見てみます。皆さんも是非!