行動なくして
実現なし
002.政策

誰のための選挙制度改革か ①

民主党が、衆議院選挙制度の改革案を単独提出したと報道されている。

小選挙区・比例代表並立制に、

さらに連用制なるものが加わるらしい。

新しい選挙制度の名前はなんというのかまず聴いてみたい。

 

いまの小選挙区・比例代表並立制もわかりにくい。

まず、参議院の選挙制度と混同してしまう有権者が非常に多い。

 

参議院選挙では、投票所に行ったら

都道府県ごとの選挙区の投票用紙に候補者の個人名を書き、

比例代表の投票用紙に

政党名か、比例単独で立候補している候補者の個人名を書く。

一方、衆議院選挙の場合は、

小選挙区の投票用紙に候補者の個人名を書き、

比例代表の投票用紙に政党名を書く。

 

衆院選がいまの選挙制度になって15年程になるはずだが、

「どの用紙になんと書けばいいのか」と聴かれることが多い。

 

そして衆院選はまだ分かりにくい点がある。

小選挙区・比例代表並立制は、

もともと小選挙区制度の導入が主眼で、

死票を救済する激変緩和措置として

比例代表がくっついたと記憶している。

 

衆院選の比例代表は、

北海道、東北、北関東、北信越・・・九州と

各地域ブロックごとに別れていて

政党名の得票数で、まず政党が確保する議席が決まる。

その後、党内で誰が当選するかが決まる。

 

小選挙区に出る候補者は、

死票を減らす原則から比例代表にも足をかける。

これを重複立候補という。

小選挙区で負けた候補者が比例で復活当選するには、

同じ地域ブロック内の他の小選挙区で負けた党内候補者の中で、

できるだけ接戦、つまり惜敗しないと議席から遠のく。

(続く)