民主党が、衆議院選挙制度の改革案を単独提出したと報道されている。
小選挙区・比例代表並立制に、
さらに連用制なるものが加わるらしい。
新しい選挙制度の名前はなんというのかまず聴いてみたい。
いまの小選挙区・比例代表並立制もわかりにくい。
まず、参議院の選挙制度と混同してしまう有権者が非常に多い。
参議院選挙では、投票所に行ったら
都道府県ごとの選挙区の投票用紙に候補者の個人名を書き、
比例代表の投票用紙に
政党名か、比例単独で立候補している候補者の個人名を書く。
一方、衆議院選挙の場合は、
小選挙区の投票用紙に候補者の個人名を書き、
比例代表の投票用紙に政党名を書く。
衆院選がいまの選挙制度になって15年程になるはずだが、
「どの用紙になんと書けばいいのか」と聴かれることが多い。
そして衆院選はまだ分かりにくい点がある。
小選挙区・比例代表並立制は、
もともと小選挙区制度の導入が主眼で、
死票を救済する激変緩和措置として
比例代表がくっついたと記憶している。
衆院選の比例代表は、
北海道、東北、北関東、北信越・・・九州と
各地域ブロックごとに別れていて
政党名の得票数で、まず政党が確保する議席が決まる。
その後、党内で誰が当選するかが決まる。
小選挙区に出る候補者は、
死票を減らす原則から比例代表にも足をかける。
これを重複立候補という。
小選挙区で負けた候補者が比例で復活当選するには、
同じ地域ブロック内の他の小選挙区で負けた党内候補者の中で、
できるだけ接戦、つまり惜敗しないと議席から遠のく。
(続く)