最近の与野党の話し合い、「子ども手当」をめぐる
民主党の妥協や自民党の攻勢を冷めた気持ちで見てきたが、
どうして冷めた目で見てしまうのかがはっきりしてきた。
おととしの政権交代で私たちが期待したことは、
民主党の「国民の生活が第一」。
それは、子ども手当の創設や「コンクリートから人へ」という
華やかなスローガンもあったが、
その前提として、「政治家と官僚が自ら身を切る」
つまり政治に関わるものが自らを律し、
国民のために政治を行う姿勢をみせたからだった。
長く続いた自民党政権が、
「党のため、政権維持のため」に
政治を運営してきたことに対する怒りだった。
しかし、政権をとった民主党は
政治家や官僚が自らを律するという大事な部分に手をつけず、
財政支出だけを拡大する路線をとった。
本来自分たちに都合の悪いことこそ
真っ先に済ませなければいけないはずなのに放置した。
今攻勢に出ている自民党と
自民党の機嫌を伺いながら与党でい続けようとする民主党の中に、
「政治家や官僚が自らを律するべきだ」と声高らかに言う人がいない。
国を行く末を左右する2大政党が
自分たちに都合の悪いことにふたをしたまま
政権を我がものにすることしか頭にないように見える。
だから冷めた目で見てしまう。
国民のために真摯に政治に取り組もうという姿勢が感じられない。
しかし、
「今の民主党、自民党ではダメだ」と感じている人は、
国民とわれわれみんなの党だけでなく、
民主党や自民党の中にもいるようだ。
8日の「TVタックル」で
出演していた民主党議員や自民党議員の発言をきいて
「おっ!」と思った。
出演していた政治家は党内でイニシアチブをとれていない。
埋没している。
今はイニシアチブをとれなくてもいい。
そう遠くない時期に、
「真摯な姿勢で政治に携わる」、
「政治や行政が自らを律し国民のために働く」という
考えを旗印とした政治勢力ができると期待している。
何より国民がもっとも望んでいることだから
自然と新しい政治勢力が生まれるはずだ。
それには選挙をしないといけないだろう。
震災があり、国民に負担を求めないといけない今だからこそ、
国民の理解を得られる姿を政治は示さないといけない。
きょうまでのチラシ950枚。