選挙で知り合った20代の人からきのう、メールをもらった。自分の目標にむけて英語の勉強をしているという。選挙で1度会ったきりだが、その後数回、電話やメールをやりとりしている。自分のやりたいことがイメージとしてはあるが、もがいているのではないかと勝手に想像している。
返信のメールを書いていて自分のことを考えた。努力をしても報われない、先が見えない時期が何度かあった。中学から始めた野球でそれなりの結果が出るようになったのは高校の後半からだった。大学受験は2浪した。1浪のときは東京6大学と呼ばれる大学にことごとく落ちて1つも合格しなかった。自分の力が出せれば志望校に受かるという感触を得たのは2浪目の秋だった。
努力しても先が見えない。努力が報われるための努力をしないといけない「助走」期間が誰にでもあるのではないかと思う。苦しかった時期が助走だったと思えるのは、もちろん結果が出てからだ。助走をしている間は、先が見えなくても目の前のことをやるしかない。NHKでもそうだった。記者は特ダネをとって初めて認められるが、最初に特ダネと呼ばれるネタを取るまでにかなり時間がかかった。
人生は、右肩上がりにうまくいく時ばかりではなく、低迷する時がある。でも低迷する時があるからこそ、一気に伸びる時が来るのではないか。私のまわりには今、もがいている人が何人かいる。また、安定を捨てて1からスタートを切ろうとしている友人もいる。先が見えない苦労を選ぼうとしている友人がいる。今の自分もそうであり、もがいている人たちから刺激を受けている。
昔読んだ漫画の主人公の言葉で忘れられない言葉がある。
「俺は何を目指すのかまだ見つかっていない。でもだからこそ今を生きることにした。今いる場所がつまんねえ場所だろうと、俺の道であることに変わりはない。俺のゴールにどうやってつながるか知らないが、いつかつながることだけは確かだ」
最近聴いた講演で20代の女性も言っていた。
「大変というのは『大きく変わる』と書くから、大変だと思うときは、大きく変わることにつながると思えば頑張れる」
自分も一生懸命もがいて目標を切り開きたい。先が見通せない中で頑張っている同世代とつながり、刺激をもらっていることに感謝したい。