行動なくして
実現なし
001.想い

年功序列の自民党は変わるか

きょうある人から

「国政を目指す人は政党に属さないわけにはいかないだろうが、

自民党は年功序列ですよね」と聞かれた。

その通りだと常々思っていたが、

政治と関わりのない一般の人にそう断言されたのはあまり記憶がない。

自民党ほど、議員という公職を、「組織のポスト」に使ってきたところは他にない。

それは強い組織や地盤を作る上で必然だったのかもしれないが、

政治家に必要な志よりも

自民党という組織で這い上がることが優先されるような仕組みを作ってしまった。

そんな体質に愛想を尽かされたおととしの政権転落は、

自民党にとって絶好の転換期だったと思っている。

しかしながら、政権転落した後も「それでも自民党だ」という

おごりに近いプライドがあった。

去年の参院選挙、その後の地方選挙で民主党に勝ってはいるが、

それは決して自民党の自力ではなく敵失にすぎない。

自らの失策で政権を民主党に譲った

自民党の心ある人たちは今の状況を理解しているはずだ。

 

強固な組織ほど改革は難しい。

先日も自民党で、「首相経験者は公認しない」という話が持ち上がったが

結局つぶされたようだ。世代交代が進んでいない。

長老とうまく付き合いながら世代交代を進められる人がいない。

力ある長老に太刀打ちできる若手がいない印象を受ける。

自民党の長老が得意とするパワーゲームやマネーゲームは、

今後の政治において消えていくとまではいわないが、

もっとクリーンなものにしていかないといけない。

しかしながら、長老に対抗できるクリーンで新しい力、

端的に言うと人を集める力をもった新世代が

自民党にはまだいないように見える。

自民党の世代交代がどのように進むのか。

政治を志す身として党派は異なるが、

特に同世代の動向に注目している。