震災の復興のため増税が避けられないとの意見がある。
政府の東日本大震災復興構想会議で議長を務める
五百旗頭真・防衛大学校長が、
14日、初会合でいきなり震災復興税の導入に言及した。
去年の参議院選挙の消費税議論を始め
増税はここ数年、国政の課題になってきた。
去年私が訴えたのは、「増税の前にやるべきことがある」だった。
でも、いよいよ増税のときが来たのかもしれない。
増税にあたりもっとも大切なことは国民の理解だ。
まず、消費税増税で発言が右往左往してきた
菅総理に貴重な税金を託したいという人は少ないと思う。
増税は、政権が己の進退をかけて進めることであり、
菅政権はすでに消費税議論でその資格を失っている。
震災復興で増税が不可欠なら、
もっとリーダシップがあり信用できる人を総理に据えてほしい。
また、今度は「増税とともにやるべきことがある」と
訴える必要が出てくるかもしれない。
震災による経済的影響は全国に及んでいる。
復興は全国民の願いだが、
震災後の経済状況で増税をすすめるには、
公の奉仕者たる政治家や公務員が
自らを律する姿勢を迅速に示せるかが、
国民の理解を得るために不可欠だと思う。
五百旗頭真・防衛大学校長の14日の発言には
様々な反応があるようだが
今後の国会に注目したい。