行動なくして
実現なし
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総選挙に臨むにあたり

この度の総選挙、私は、「希望の党」の一員として選挙戦に臨むことにいたしました。

9月28日に衆議院が解散し、同日、「民進党は公認候補者を出さず、希望の党に合流すること」を決めてから、これまで多くの方にご心配いただき、心より感謝申し上げます。

「希望か、無所属か」の2択で熟慮してきたことは、先週末の国政報告会でお伝えした通りです。そんな中、10月2日未明、「希望の党の第一次公認候補に内定したので、改めて意向を確認したい」との連絡をいただき、それから改めて、考え抜きました。

希望の党に入れば、「選挙目当ての駆け込み」との厳しい批判や、党の将来を疑問視する声が多いことは承知しています。一方で、この度の第一次公認で、民進党出身者も一定数参画することが決まりました。政権交代を目指す大きな野党再編とともに、私にとっても、志を同じくする仲間と活動できる環境は整ったのではないかと思います。

一方、無所属という選択肢は、当選後の活動が見通せない現実があります。これまで数多く立ってきた国会質問の機会を失うだけでなく、これまで共に活動してきた仲間とも一線を画することになり、政局の中で存在感を示すことも、物言うこともままなりません。

熟慮している最中に、ある支援者からいただいた言葉ですが、私の活動は、私、一人の力でできているわけではありません。私を信じて下さる方々との信頼に支えられています。無所属で孤軍奮闘、応援してくださる方々との強い絆で燃えるような選挙を勝ち抜くことができても、その後の活動が全くなしというのでは、この5年間心がけてきた「国会でも地元でも」という活動を応援してくださった皆様にお見せすることができません。また、これまで、ともに活動してきた仲間との関係を私の一存で断つことも、独りよがりではないかと思うに至りました。

民進党が事実上の解党を決定した先月28日の常任幹事会の後、私は、岡田克也さんに「どうして発言をしないのか。これで良いのか」と詰め寄りました。岡田克也さんは「前原とは十分に話したんだ。一人でも多くの民進党議員を残したいという前原の気持ちもわかる。私は私の考えがあるが、井出ちゃんは(希望に)行った方が良い」との言葉をいただきました。胸の張り裂ける思いでしたが、今回の混沌の中で、重く響いた言葉でした。

希望の党が、自民党の補完勢力ではないかという疑念や、短命に終わるのではないかという疑念があることは事実です。しかし、私が、政治を志した時から訴えてまいりました、「増税の前の行政改革」、「脱原発の確かな前進」などを訴えるだけでなく、「近くは現実的に、遠くは抑制的に」に基づく安全保障政策、そして、憲法議論でも、これまでのように国会でも党内でも、物言う議員でありたいと強く思います。

希望の党を、自民党に対案を示すことができる2大政党の1つにするため、私のできることをがむしゃらに取り組みます。

10月10日の公示まで、残り一週間となりました。厳しい選挙戦に突入いたします。皆様のご指導ご鞭撻賜りますよう、お願い申し上げます。

平成29年10月3日 井出庸生

(写真は1日の国政報告会の様子を報じた東信ジャーナル)

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