行動なくして
実現なし
001.想い

来年は飛躍の年に

今年1年間、大変多くの方にお世話になりました。心より感謝申し上げます。

 

2014年は「がむしゃら」、「もがく」。そんな言葉が合う1年だった気がします。結いの党という15人の小さな党でスタートし、37回の国会質問に立ちました。2013年の29回よりも多かったのですが、とにかく準備準備、「これを聞こう」「あれも調べておこう」と、「質問がない時に如何にアンテナを高くはるか」と常に自分にいい聞かせてきました。2月の豪雪、NHK籾井会長への質疑、原発事故賠償の東電の不誠実な対応など、いろいろなテーマをとり上げました。教育委員会制度改革の長期審議は全力を尽くしたものの力不足も感じ、手応えと課題の両方を感じながらの国会活動でした。

 

災害の多い年でもありました。2月の豪雪は現地調査や迅速な国会質問など、精一杯の対応をしましたが、与野党を超えて対応してもらったことがなにより良かったと思います。個人的には、雪が溶けた真夏に、被災した農家や自治体を再度訪ねて、秋の国会で取り上げることができたことがよかったと思います。広島の土砂災害、御嶽山の噴火、選挙の前には北信で大きな地震もありました。こうした災害についても、発生直後の現地調査や質問だけでなく、長期的に見続けていきたいと思います。

 

国政でもっとも大きな出来事を1つあげるとすれば、7月1日に安倍政権が、集団的自衛権を容認する閣議決定をしたことだと思います。閣議決定の文面だけをみれば極めて慎重な書きぶりになっていて、文章通りの運用がされるのであればという思いもありますが、運用面の議論は来年以降に持ち越されたので、来年も大きな議論になると考えています。

 

今年は7月から、広く有権者にアンケートをお願いして回りました。国政報告のビラにアンケートハガキをホッチキスでとめて、配っては演説して、また配る。ということを繰り返してきました。ある政治家の取り組みを私なりにアレンジして始めた活動ですが、多くの人から、ハガキの小さな余白にびっしりと書き込まれた貴重なご意見をいただきました。千数百通のハガキに書かれたご意見は様々ですが、全てが私の血となり肉となりました。ハガキに細かな字で一生懸命ご意見を書いてくれている方々の姿を思い浮かべ、今後の活動に活かしてまいります。

 

秋の国会は、維新の党の一員として迎えました。合併には紆余曲折がありましたが、人数が多くなったことで、所属する委員会での発言力も大きくなり、国会審議でできることが広がりました。9月に結党したばかりの政党ですが、党の歴史を、今後の政界模様を自ら描くつもりで頑張ります。

 

12月の総選挙は想定していませんでしたが、厳しい戦いを、多くの人の支えで乗り越えることができました。激戦と言われた厳しい戦いは、乗り越えるために誰かが与えてくれた試練だと思い、この1年間、いや政治活動を始めてからの全てをぶつけるつもりで戦いました。応援してくださった皆様の燃えるような気持に触れ、自分の限界を超える力を出すことができたと思います。

がむしゃらに、もがき、きつい一年間でしたが、そういう時間を過ごした先に大きな飛躍があると信じて、いまは目線を前に向けて、来年の準備を進めています。自ら積み重ねてきたものと、多くのみなさまの大きなご支援とを合わせて、来年は必ず飛躍の年にしたいと思います。

 

様々なことがあった一年間を無事過ごすことができた健康な体を与えてくれた家族に感謝し、来年もまず健康第一、健康を基に、自らに壁や限界をつくらず、挑戦を続けます。

 

最後に改めて、皆様へ感謝申し上げますとともに、良い年をお迎えになることをお祈り申し上げます。

 

平成24年12月31日 井出庸生