本日、みんなの党に、離党届を提出いたしました。
みんなの党の結束と発展を期待されてきた皆様には、心よりお詫び申し上げます。2010年5月に入党してから、3年半あまりが経ちました。入党を決めた当時、不安は大きかったですが、「自民党やこれまでの政党がやってこなかった、未来志向の、まじめな、政策本位の改革を、捨て身で取り組みたい」との思いで入党し、活動してきました。特定の組織に依存しない、草の根の支援者に支えられて活動してきました。選挙の結果に恵まれず、志を果たせなかった仲間もいます。そうした支援者や仲間がいたからこそ、いまの私の活動があります。
私は「今さえ良ければそれでいいのか?自分たちさえ良ければそれでよいのか?」という言葉で、法案や政策を政局の道具に使う、これまでの政治を批判してきました。また、「支持率の高い政権与党のやることが全て正しいということはない」とも考えてきました。その最たる例が、特定秘密保護法案を巡る強引な国会運営だったと思います。そしてこの特定秘密保護法案で、合意ありきの修正協議を進めたみんなの党は、法案を政局の具にしてしまったと言わざるを得ません。私にはその片棒を担いだ責任もあります。党内で意見を言っても聞き入れられず、最後は公の場で、本会議の採決で、自らの意志を示し、自らの行動で世論に訴えることにしました。
いまやるべきことは、与党にしっかりモノを言える力となることであり、与党をアシストして自分たちの存在感を誇示することではありません。これまで通り、与党に有権者の声を伝え続けて初めて、いつか私が政権に参画したその時に、有権者の思いを形にすることができると確信しています。
「議席を返上せよ」という声には真摯に向き合わなければなりません。比例代表選出議員は、新党や無所属で活動することは認められていても、道義的責任を問う声があることは当然だと考えています。道義的責任については、私が進むべき道を進むことで、いつか必ずご理解を頂けると信じておりますし、ご理解いただける活動をしなければならないと考えています。議員活動を続けます。
民間や地方が自由に活動できる社会。自由がもたらす多様性で発展する社会。自由な社会の中で、国が国民のセイフティネットとなり、全ての人が自由と責任を全うすることのできる「節度ある自由な社会」の実現に尽くして参ります。
最後になりますが、特定秘密保護法案への造反、そして離党と、私を見守り、激励、ご支援頂いた皆様に心より感謝申し上げます。皆様の励ましが、孤独で辛い時の支えとなりました。今後もいばらの道が続きますが、これまでのいばらの道を支えてくださった皆様がついていてくださるからこそ、目的を必ず果たすことができると信じています。
進むべき道を進みます。
今後ともご指導ご鞭撻賜りますようお願い申し上げます。
平成25年12月9日 井出ようせい
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