幼い時に、心ない大人から「プロレスは八百長」、「お祭りの屋台のたこ焼き屋さんはみんなヤクザ」と言われたことがトラウマになって(笑)、プロレスに足を運ぶことのなかった私だが、2日、信州プロレスを観に行ってきた。写真のマスクマン「グレート無茶」は信州プロレスを立ち上げた人だ。
「長野県を元気にしたい」一心で、
「台本重視」「安全第一」「雨天検討」などの
破天荒なキャッチフレーズで興行を続けている。
入場料は、取らない。
子どもとも戦う。時には障害者施設にいって、
体の動かない人たちとも戦うという。
この日メインの対戦相手は大仁田厚。
50代半ばになってもその迫力は健在。
大仁田に、いいようにされるグレート無茶。
それまでホノボノしていた会場が凍りついた。
見せ場を作れず、一方的に敗れたグレート無茶。
台本重視といっておきながら、厳しい現実を見せつけられた。
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グレート無茶さんに会ったのは、初めてではない。
先月、上田市で開かれた勉強会で話を聞く機会に恵まれた。
「長野県を元気にしたい」
「買ったばかりのノートパソコンに
『信州プロレスを旗揚げする』と書き込むことから始めた」
「考えているだけでなく、一人でいいから動くことが大事」
「回りを巻き込もうなんて考えるな。
自分が磁石になって、人を惹きつけるんだ」
そして、
「常識を突き破る」
自分のやりたいことを、ゼロから始めて
ここまできた無茶さんの言葉は説得力があった。
試合の後、大仁田厚が言った。
「無茶、信州プロレスの灯を絶やすなよ!」