チラシ大作戦から帰宅したら一通のハガキが来ていた。
数日前に回った小海町の男性からだった。
男性は92歳。
私がチラシを配りに行ったときは不在だった。
ポストにあったチラシを読んでハガキを書いたという。
ハガキには、
「去年の参院選は私に投票した」と書いてあった。
しかし、震災を経て、次回の選挙では
「原発に反対し、行動している人に投票したい」と
書かれている。
震災をみて、これまで行動してこなかった自分を「責めている」という。
今から返事を書こうと思っている。
原発は賞賛されるべきものでは決してなく
必要悪、つまり「やむをえず」存在するものであることが
今回の震災で明確になった。
私たちの望むのは
できることならば原発に頼らない社会だ。
最終的に原発に頼らない社会を目指すべきだと私は思う。
しかし急転換は難しい。
現に原発が止まっているために
火力発電の燃料輸入がかさみ、貿易収支が悪化している。
急転換が難しい中、リスクを承知で
原発を当面、継続できるかどうかが焦点だ。
原発がある地元の同意は
これまで以上にしっかりしたものでなくてはならない。
市町村長や議会だけの判断で決められるとは思えない。
原発立地地域の首長や議員は、
震災前の選挙で当選している人がほとんどなので
改めて民意を問う必要がある。
となると、住民投票が必要になってくるが、
そうすると結論はおのずと見えてくるように思う。
92歳の男性が、
ポストに入っていたチラシをみてしてくれた
問題提起に真摯に向き合っていきたい。
ありがとうございました。