知り合いの21歳の男の子が、悩みながら頑張っている。知り合いというより大事な仲間だ。彼らの世代の就職は、大学入試より難しいと言われている。彼の同級生もバイトなどで生活している。
そこで彼は「仕事がないなら作っちゃおう」と思い立った。定職がない仲間を集めて仕事を始めた。節電につながるLED蛍光灯の普及などを企業を対象に始めようとしている。LEDは電球がだいぶ普及しているが、蛍光灯はまだ高値で、電力の大幅な削減が見込めるものの、あまり普及していない。
彼らは静岡県を中心に全国で企業の節電を請け負っている会社と提携して、長野県内の事業所に節電につながるプランを提案しようとしている。電気コンサルタントとでもいう仕事だ。私も初めてきく話だったがよく勉強をしている。話をきけば、これからの時代に必要とされる仕事だと思った。
だが簡単にはいかない。営業をするにも若すぎて信用が得られない。人脈もない。しかも、営業が初めてのメンバーばかりだ。実績のない彼らのセールスを快く受け入れてくれるお客はとんどいないという。
新しいことをはじめるのは、なんでも容易ではない。産みの苦しみがある。彼らも相当の苦労を強いられると思うが、少ないお金を使い、好きだった車も売って頑張っている彼らを心から応援したい。
「仕事がないなら作っちゃおう」その心意気で21歳の男の子たちが頑張っている姿勢に、歳が一回り違う私もグッとくるものがある。どんなに苦労してもいつか成功してくれると信じている。