今夜のNHKクローズアップ現代は「がれきがなくならない」という特集だった。先月被災地に行って、がれきの量の多さについて何度もこの場で述べてきたが、がれき処理の課題は明確だ。量が多すぎて市町村の手に負えない。置き場がない。分別が容易でない。こうした何重もの課題があるからいつまでたってもがれきが片付かない。放置されたがれきは、肺炎患者の急増やハエの大量発生など、これから夏に向けて衛生面で大きな問題をすでに起こしつつある。一刻の猶予もない状態だ。
大量のがれきが目の前にないことをいいことに、ポスト菅内閣で盛り上がる永田町。自民党が民主党後継者争いの様子を見始めたようで、再び民主党内のパワーゲームの様相になっている。永田町が前進するためにはパワーゲームも必要だと思うが、だからといってがれきの処理を後回しにしないでほしい。被災地を忘れずに政局をやってほしい。日々のニュースをみていると、被災地のことよりも永田町の話題が多くて不安だ。