こんにちは。きのうは醸造の神様「松尾神社」を
佐久に勧請して75年を祝う催しがありました。
松尾神社は京都にある醸造の始祖とされ、
漫画「夏子の酒」で、夏子がよく
「松尾様」と言っていたセリフをご存じの方もいるかと思います。
佐久では昭和10年に、清酒の振興と発展のために
京都から「松尾様」を勧請したそうです。
最初は臼田の稲荷山に祭られその後、佐久酒造協会のある
岩村田に移されたとのことでした。
当時の記録をみた人は
「街をあげて歓迎し、臨時列車も走ったようだ」と話していました。
佐久酒造教会では25年前、松尾様勧請50年祭をしたときに
当時の酒をタイムカプセルに入れたということで、
きのうはその「四半世紀ものの古酒」がふるまわれました。
最初は100年祭の時まで50年間寝かせようという声もあったようですが
タイムカプセルを作ったメンバーが健在であるうちに開けることになったということです。
香りが強く、美味しいというかなんといいますか、どれもとても個性的な味でした。
きのうは酒造協会の理事長が
「良い民族には良い酒がある」とおっしゃったのがとても印象に残りました。
消費者の嗜好と酒類の多様化によって
日本酒はもう何十年も消費の落ち込みが続いています。
日本の酒、「国酒」といったら日本酒が思い浮かぶと思いますが
今の日本酒は国酒と呼ぶには厳しい状況が続いています。
かつての焼酎や、少し前のウイスキーハイボールなど
低迷を続けていた酒が見直されることが何度かありました。
日本酒も再び国内で、そして国外で愛されて
ドイツのビールのように「国酒」として頑張ってほしいです。
佐久の「松尾様」、どうか力をお貸しくださいm(_ _)m
あすはりんごの収穫の手伝いに行ってきます。