行動なくして
実現なし
001.想い

過去とのつながり

4月12日土曜日、私は佐久市の野沢北高校の公開授業に行った。野沢北高は土曜日に行う授業を公開し、地域の人、進学を希望する中学生、塾の先生などが聴講に訪れている。

 私が聴講した授業は3年生の日本史、江戸時代の話だった。先生が「いいか、歴史は言葉を覚えるだけじゃだめなんだ。前の時代にこういうことがあったから、いまこういうことが起こっている。過去とのつながりが必ずあるから、過去とのつながりを考えるとよくわかるんだ」という話をしていた。

 「なるほど」と思ったのと同時に、3年前の震災が頭に浮かんだ。3・11は、その前と後で私たちの考えが大きく変わった。だから将来、歴史として振り返る時がくるだろう。そして、原発事故も、歴史の大きな転換点になると私は思う。しかし、政府のエネルギー政策が、原発事故を境にはっきりと変わるかというと、先日政府から発表されたエネルギー基本計画を見る限り、そう言い切ることができないように思う。

 歴史の転換点は、そのとき生きている人間の考えによってつくられるのだろう。原発のありかたとエネルギー政策はいま、将来の歴史の転換点に直面していると私は思う。

もうひとつ、15日から国会で教育委員会制度を改革しようという議論が始まった。安倍総理は第一次安倍内閣の時から「教育再生」を、また、おととしの衆議院選挙で自民党は、「教育を取り戻す」ということを繰り返し主張してきた。一体何から教育を再生するのか、取り戻すのか。このことは去年からたびたび問いただしてきたが、いまだに明確な答えが得られていない。安倍総理や自民党にとっては、教育を再生したい、取り戻したい何かが、過去の歴史の中にあるのだろう。安倍総理の一連の教育改革の根本が過去のなにかにあるのではないかと私は思う。国会の答弁は得てして安全運転で、総理や大臣の本音が出ることは少ないが、安倍総理がいかなる過去からいま教育を変えようとしているのかを明らかにしていきたい。

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