衆議院議員になって、あっという間に4ヶ月がたった。選挙が終われば少しは落ち着いて仕事ができるかと思っていたが、選挙のときより忙しい。インターネットで調べてみたら、12回質問に立っている。平均すると月に3回だが、週に4回質問に立った時もあり、ここまでは質問に追われてきた感がある。
質問に立つ時は、話題について事前に調べを尽くす。過去の議事録も当然調べる。過去の議事録を調べるのは、質問が重ならないようにということもあるが、過去の発言をただして、新たな答弁を議事録に残せば、いつかまた、その議事録をみて、さらに突っ込んだ質問ができる。非常に大事だ。
質問を通して自分が何を言いたいか、まず大きなテーマを決めて、それに沿ったストーリー、質問展開を考える。答弁内容は、あらかじめ調べて知っていることや、質問の内容をオウム返しのように返されることが多い。答弁者からすると、第3者のために丁寧な答弁をするという意図なのかもしれないが、「それは知っているので結構です」と言いたくなることも多い。
答弁をつくる方も大変のようだ。質問は前日に通告するが、そうすると、官僚が質問の意図を聞きにくる。私は部屋にきてもらうのも申し訳ないので電話で済ませることが多いが、質問の意図を丸裸にしないと気が済まないらしい。こちらは、当日の答弁によって質問を変えることもあるから、前日の段階であまり確かなことは言えない。討論を深めるための事前の擦り合わせには協力はするが、当日の討論を大事にしたい。一度、官僚から電話で「質問をこうしたほうが、きれいな答弁になる」といわれ、さすがに「きれいな答弁ってはなんですか。ありのままを答えてもらえばそれで結構です」と返したことがある。
質問や答弁の中身以上に、会話の雰囲気、外見、印象が評価の対象になることも多い。「元気がない」とか「押され気味だった」とかいう類いのことだ。新人だからという理由で負けるわけにはいかない。堂々とやりたいものだ。堂々とやるためには、周到な準備が必要になってくる。
質問だけが仕事ではない、他にもやることはたくさんある。でも、1回1回の質疑は全力を尽くさなければいけない。予算委員会をはじめ、様々な委員会に立ってきたが、本会議の出番も、もう間もなくだ。
]]>