行動なくして
実現なし
001.想い

乗り越える

「ビヨンドX」というプロジェクトがある。

1人の弁護士が立ち上げたプロジェクトだ。

震災から立ち上がろうとする人、支援する人を応援していく。

名前には「様々なことを乗り越えよう」という意味が込められている。

事業を支える「鴇田くに奨学基金」の話は

特に多くの方に知っていただきたい。

「ビヨンドX」ブログ、下の記事をぜひ見ていただきたい。

→ http://ameblo.jp/tokitakuni/entry-11263558145.html

 

 記事には、最後に私のことが出ている。

「ビヨンドX」を立ち上げた弁護士は早川忠孝さん。

早川さんは衆議院議員をしていたことがある。

私がNHKを退職して、

政党も選挙も決まらなかった2010年3月、相談にのってもらった。

政治家として、進路を決断する心構えみたいな話をしていただいた。

 

それから2か月後の5月12日

みんなの党から参院選出馬を打診された。

2年前のことなので話してしまうが、

2009年末に会社を辞めてから半年間、進路が決まらなかった。

私の話を真剣に聞いてくれた人も、そうでない人もいた。

参院選は頭から消えていた。

でも、みんなの党からは、初めてといってもいい、

真摯な打診をうけた。選挙まで時間もない。

答えはすぐに出さなければ党に申し訳ないと思い、

2日後の14日に出馬の意向を伝えた。

 

しかし、この2日間は大きく心が揺れた。

私自身は、はやる気持ちを抑えられないというか、

前に進もうとしていた。出馬しようとしていた。

早川さんからは最初

「みんなの党には大義がある。自分のためでなく、

人のためになる点で賛成する」とメールをいただいた。

反対も多かった。その1つ1つを頭の中で潰そうとした。

最後に立ちはだかったのは

「いまの自分は、政治家、

公のために働く人間として

ふさわしいのか」ということだった。

「ふさわしい」と自分に言い聞かせれば

それでよかったかもしれない。

でも99.9%ではなく100%納得して前に進みたかった。

自分の弱さを誰かに聞いて欲しかった。

 

次に早川さんからきた返事はつれなかった。

「苦労するのが嫌だったら政治家になる夢は金輪際捨てた方がいい」

つれない言葉で、逆に心が固まった。

国会で仕事をするには、自分を磨き続けなければいけないだろう。

でも、「苦労をいとわない」自信はあった。

 

参院選は負けた。

「勝負を誤った」とか「比例で出れば勝てた」とか、

嫌なこともいろいろ言われた。

しかし、参院選の時も

この2年間も充実した時間を過ごしてきた。

まがりなりにも活動を続けてきた。

 

いま、多くの人が「よく頑張っているね」といってくれる。

しかし私は、いま自分がしていることは

苦労のうちに入らないと思っている。

そう。「苦労をいとわない」

 

この2年間で

自分の中で多くのことが変わった気がする。

「ビヨンドX」=「様々なことを乗り越える」

私は早川さんのおかげで、2年前、1つの壁を乗り越えた。

参院選があったから、いま、

無心で衆院選にむかって走ることができている。

震災の後、早川さんは何度も被災地に行っている。

ボランティアはできないが

見て伝えることが大切だと思って

何度も通われたのだと思う。

そして今年1月、「ビヨンドX」が始動した。

 

先日、初めて「ビヨンドX」の会議に参加してきた。

素晴らしい集まりだった。

なにかをしようとする人、裏方で支えようという人。

ここにいる人たちが力を合わせれば、良いことがどんどんできる。

 

 

 

 

私は、信州をそう離れることができないので

全くお役に立てていないが、

まずは「ビヨンドX」のことを

多くの方に知ってほしいと思い

このブログを書かせていただいた。