台風19号が襲来してからずっと地元を回り、「一級河川の中上流部、山間部の被害」について考えた。東北など他地域でも、山間地は似たような実情の所があると思われる。
・千曲川本流のみならず、中小河川、集落を流れる用水路の決壊による局所的大被害が、多数箇所で確認。被害箇所が分散しているため、甚大な被害にもかかわらず報道されない、周知されない問題も。一方で、分散した被害はSNS等で発信されて把握されたケースも。
・越水ではなく、護岸などが削られたことによる、橋、道路の甚大な被害。
・越水ではなく、土砂岩石で河川が埋め尽くされたことによる河川、用水路の決壊。
・上流部、山間部では山崩れ多数。川からの水と、山からの水・土砂崩れでサンドイッチされる形での大被害。
・停電。倒木が原因の停電は復旧が長期化。
・交通の要となる橋、道路が通行不可に。在来線の復旧、代替輸送の確保も大きな課題。代替となり得るバス業界の慢性的な人不足、運転手不足も。
・復旧の人手。地縁血縁、地元役場職員の総力で復旧が進む一方、小規模自治体はボランティア受け入れ態勢を大きく構えることができないという問題も。被害箇所が分散し、ボランティアの足も課題の一つ。ボランティアを多く受け入れるためのボランティア(運営側のボランティア)の必要性も。
以下、被災箇所の写真を列挙するので、一人でも多くの方に、山間部の甚大な被害について知っていただければと思う。