こんばんは。
きのうは、地元・佐久市臼田で、若月俊一先生の生誕100年を記念した交流会が開かれ、参加してきました。
亡くなられて4年になりますが、地元佐久病院の名誉総長で、農村医療、地域医療の開拓者と言うべき方です。
私が初めて若月先生のことを知ったのは、中学生ぐらいのころに読んだ漫画でした。
若月先生の取り組みを描いた漫画で、子どもながらに「すごい情熱をもった人だな」と思った記憶があります。
交流会では先生の活動を振りかえる映像が紹介されましたが、先生の情熱を改めて感じました。
農民の作業のため、病院を朝6時から開けて検診をしたという話が紹介されていましたが、病院一体となった情熱を感じました。
農作業で腰が曲がる。重いものを背負うことが多く肩が変形する。食事が炭水化物や塩分に偏る。そして家畜と人が同じ建物に住む中の感染症対策を考える。
今ならごく普通に改善できそうなことを、当時、まったくデータがない状態からデータを集め、改善することは気の遠くなるような挑戦だったと思います。
ここからは一般論です。
今、目の前に広がっている現実について、疑問や不満があっても、たいていの人が受け入れてしまう、あきらめてしまうことが多いと思います。
物事を大きく変える、新しいことを始めるには、まず、その人の情熱、そして周りの人に理解してもらう言葉と行動力が必要ではないでしょうか。
最初は変人扱いされることもあるでしょう。人と違うことをすることは勇気のいることかもしれません。
しかし、人と同じことをしていては、物事は変わらない。
若月先生は医療の世界で、きっとものすごい情熱と行動力、そして言葉で、多くの人を動かし、大きな変革を遂げたのではないかと思います。
私は、NHKにいた時、社会に警鐘を鳴らすような特ダネがとりたい、
面白い企画を作りたいと思い、人と違った取材をすることにこだわってきました。
また、学生時代、野球をしていたときも、どうしたら上手くなれるか、チームが強くなるかと、
人と違ったアプローチを模索してきました。
まだまだ本当に未熟ですが、人と違ったことをすることにはこだわって生きたいと思います。
若月先生生誕100年記念の催しはこれからも
・若月先生を偲ぶパネル展 9月7日~30日 佐久市コスモホール
・若月先生を偲ぶ記念映画会・講演会 10月24日 14時 あいとぴあ臼田
と続くようです。皆様も是非一度足をお運びください。