昨夜、思ってもみなかった出会いがあった。
その人はNHKの記者で、私の「後輩の後輩」だという。
「後輩の後輩」と言っても、
NHKを退職してもうすぐ2年になるので初対面だ。
彼がなぜ長野に来たのかは触れないが、
彼の激務の合間を縫って会うことができた。
私ははじめ、私の元同僚や後輩に命令されて
彼が挨拶にきたのだろうと思っていた。
しかし彼は
「仕事をしていると
井出さんの名前をいろんな人から聞くので
一度お会いしたかった」と言ってくれた。
お世辞でも嬉しかった。
私が仙台で記者生活を始めた時に
取材先がそろって名前をあげる大先輩の記者がいた。
大先輩の名前を聞かされるたびに、
「転勤して何年か経って
顔も知らないような後輩が仙台に来たときに、
取材先が
自分の名前を挙げてくれるような記者になりたい」と
思ったものだ。
その目標が、ちょっとだけかなった気がした。
退職した後に入社した若手記者が
訪ねてくれるというありがたい出会いに恵まれて、
私の記者生活、そしてNHKを辞めたことが
間違いではなかったなと改めて思った。
「後輩の後輩」はきょうも
早朝から大変な仕事が待っているようだが
今後の活躍を心より祈りたい。
頑張れ!